創立:'02/11/03
更新:'24/05/01

 

 


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何故ここに丹下左膳なのか?

それは実に様々な思いがあるのだけれども、なによりも「臭くない」ところに共感を覚えるからなのです。
そもそも丹下左膳とは、林不忘原作「大岡政談」に出てくる容貌怪異な悪役・脇役「日置民五郎」として登場しました。その後読者の人気を得て、「丹下左膳」となり、主役となって再登場することになります。
林不忘の死後、丹下左膳の「経緯」をつづられたものが出版されましたが、評判にはなりませんでした。ただ、それによると丹下左膳は、裏切りにあい、片腕と片目を失い、「丹下左膳」となったとあります。
前置きが長くなりましたが、その生き様はいわゆる「障害者」臭くありません。現代の世、言い方を変えれば、丹下左膳は右腕切断・右眼失明の中途障害者で、これは立派(?)な重度障害者に当たります。障害者、特に重度障害者と言えば、とかくその障害を抜きにしては作品は成り立ちません。しかし、この「丹下左膳」ではまったく障害についてふれることなく、作品が成り立っています。どこかのテレビ局作品のように、障害を全面に出すことなく、また、読者も重度障害者が主人公になっている作品だと意識せずにストーリーは進んでゆきます。そこに、私は丹下左膳の普通な魅力を感じ、共感をおぼえ、また同時に、全てのハンディキャップをおった人たちが、片意地張ることなく普通に自分というストーリーを進んでいってほしいと願う訳なのです。
私の知る限り、生まれながらにして障害を持った人のHPや、それを支援するHPはかなりの数が存在しますが、中途障害者、特に上肢機能全廃のような、独立歩行が可能であったり、自分で身の回りのことが出来る、あるいは、仕事を持っている、就職されているなどの社会参加をしている、障害者、重度障害者のHPは皆無に等しい状況です。そこにはやはり様々な理由があり、様々な意味において中途であるということ自体がハンディキャップ(同じ車椅子での生活にしても、生まれながら障害を持った方、あるいは支援者、行政の、中途障害者に向けられる眼は、「今までいい思いをしたじゃない」という、(事実、無実)とんでもないやっかみを受けているようだという、精神的苦痛など)として根強く存在し、影を落としていることに他ならないのです。
このHPは、そうした中途障害者の、特に右(利き)手に中途障害をもたれた方に少しでもお役に立てればという思いも込められています。しかし、いわゆる「いかにも障害者向けに作った、障害者向けに作ってある」などという作りに、なんとしてもしたくなかったために為、あえて、それら但し書きのようなものを掲載しておりません。この思いを一番伝えたい方に届くことを切に希望します。
中途障害者の諸君、丹下左膳のようにあれ!